2009年3月10日火曜日

ビリヤードと物理


どーも、細川です。
キリンの体で長いと思う部分は、首です!


以下は、「ザ・ビリヤードAtoZ」(人見謙剛・著 BABジャパン)という本からの引用です。

 だが、実際にプレーされるどの種目でも、ひとつの的球を入れた後、さらに手球をどんなコースにどれだけ走らせて、次にどんな形を作るかなどを考えなければならない。それは確かに、多くのプレーを実際にする中で「経験」によって支えられるものであるだろう。しかし、そうであっても「なぜ、そうなるのか」という基本原理を理解しているからこそ、そういう経験が培われるものであると思う。
 人間は、「理論的な理解の結果にどれだけ自分の技術を近づけられるか」に努力を払う。そして、ビリヤード台の上の様々な物理現象を基礎から徐々に理解していくのである。 (中略) その基礎理解の上に、ひとつずつ現実のファクターを加味していくことで、目の前の球が自分に今求めていることが聞き取れるようになり、成功も失敗も、その原因を沈着冷静に分析することができるようになるからである。


まさにこれ!物理もこれ!
というか、なんで自分がビリヤード好きかわかりました。
そりゃ好きになるわ。

物理と同じです。
僕が「受験物理にも微積を使え」と言うと、「そんなの公式の暗記で足りる」という反論に遭うかもしれません。
それに対するさらなる反論は拙著の中で存分にしているのですが、それに加えて、次のこともまた真実であると思います。

その「暗記で足りる」という噂の公式をどこでどう使うのか、という勘(や技術)は、完全に経験に裏打ちされたもの、上の文章で言うと、「『経験』に支えられるもの」です。
そして、それこそ上の文章の通り、「『なぜ、そうなるのか』という基本原理を理解しているからこそ、そういう経験が培われるものであると思う。」のです。

上の文章の最後の一文の「目の前の球」を「目の前の問題」に置き換えてみれば、完全に物理でしょう。


と思いました。
今日はもう寝ます。

1 件のコメント:

  1. 問題はいつから始まるのでしょうか?

    本購入させて戴きました.感動もんでしたよ.

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